ロコモと膝関節
ロコモとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略。骨や関節、筋肉など運動に関係する機関や組織が衰えることで、立ったり歩いたりという日常の動作に支障をきたし寝たきりや介護を必要とする、もしくはそうなるリスクが高い状態のことを指します。主な原因には、バランス能力や筋力の低下、骨粗しょう症などがあり、変形性膝関節症もそのひとつなのです。
メタボことメタボリックシンドロームや認知症と同じく、高齢化社会である日本の国民病とも言われているロコモは、50代くらいから急増し、70代ではおよそ95%以上の人が該当。その予備軍を含めると、全国におよそ4700万人はいると言われています。
また、ロコモになることで動かなく(動けなく)なり、メタボや認知症が併発することも少なくありません。そのため、自立した生活に不可欠な運動機能が低下しないよう日頃から対策を立て、ロコモの予防を心がけることが、健康寿命を伸ばすことにつながります。
日本整形外科学会が提唱するロコモティブシンドロームの確認項目"ロコチェック"。ひとつでも当てはまれば運動器の衰えが考えられ、ロコモになる可能性があります。
- 家の中でつまずいたり滑ったりする
- 階段を上るのに手すりが必要
- 続けて15分くらい歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
- 片足立ちで靴下がはけなくなった
- 2kgぐらいの買い物を持ち帰るのが困難
- やや重量を感じる家事がつらい
変形性膝関節症って何?