軟骨培養
長い年月、膝に負担がかかり続けると軟骨は摩耗していきますが、軟骨は血液が通っておらず傷を治す細胞も少ないため、欠損すると元には戻りません。
軟骨培養は、欠損部分を培養した自分の軟骨組織で埋める再生医療です。軟骨の欠損部分をもとの状態に戻すことで、膝の機能回復を促し、痛みの症状を改善します。
自分の組織を利用したナチュラルな治療なので、アレルギー反応など副作用の心配はありません。
欠損部分を埋める軟骨を作るために、健康な部分から採取した少量の軟骨とコラーゲンを混ぜて1ヶ月間ほど培養。
培養した軟骨を、欠損部分に移植して、頸骨(すねの骨)から採取した骨膜でふたをします。これにより、すり減った軟骨の厚みが戻り欠損箇所が回復します。また、培養軟骨は他の関節内の組織との馴染みがよく、術後に激しい運動をすることも可能です。
ただし、60歳以上は軟骨細胞の成長が衰え培養が困難なため、60歳までしか行なえない治療と言えます。
効果とメカニズムまとめ
- 軟骨の欠損部分を、培養した軟骨組織で埋めて機能回復
- 自己組織を利用した治療なので、アレルギー反応などの副作用なし
- 軟骨細胞の成長が衰えてしまう60歳以上には適用困難
治療方法について