ひざ痛の原因は“冷え”にあり!
- 出典:肩こり・腰痛倶楽部
体が冷えると、血管が収縮して全身の血流が悪くなります。特に関節は血液が回りにくく、停滞しがちな部位です。血液が停滞するとうっ血した血管で周りの神経が圧迫され、痛みを引き起こすきっかけに。また、血行不良になると、酸素や栄養の循環も悪くなり、老廃物がたまって筋肉も硬直。これにより普段以上に関節に負荷がかかることも痛みが強まる原因となります。
“血行改善”がひざ痛予防の近道に
血行不良になったひざ関節に無理な負荷をかけることは、年代物の機械を力づくで動かすようなもの。ひざだけでなく腰などへも負荷がかかり、全身へ痛みが広がってしまう危険な状態です。そのため、まずは“冷え”を防ぐことが重要です。日常の動作を行う際も、関節を温めてから少しずつ動かすなど意識してみましょう。
ひざ痛と冷えの解消には入浴がベスト
冷えからくるひざの痛みを解消するには入浴が効果的です。入浴すると新陳代謝が促進され全身が温まるので、“冷え”の解消にも◎。血行が良くなると、血管のうっ血が改善され、ひざの痛みが和らぎます。水圧の力で筋肉のこわばりがほぐれ、関節に蓄積された老廃物や痛みを強める物質をデトックスすることもできます。
ひざ痛を悪化させる自律神経の乱れは入浴で整う
ひざの痛みは自律神経の乱れとも関係があります。血行不良や筋肉の緊張など、ストレスが多い状態は交換神経が活発になり、イライラや不眠を招きます。「ひざ痛を悪化させる身近な2つの要因」でも触れたように、ストレスや不眠がひざ痛を悪化させるからです。入浴で血行が改善されリラックスできれば、自律神経のバランスが整い睡眠の質も高まります。深い睡眠は疲労回復に不可欠なので、結果的に不調の改善につながるのです。
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ひざ痛に有効な入浴の心得
ひざの痛みの解消に有効な入浴のポイントは3つ。まず、20~30分ほどじっくりと首まで湯に浸かる“全身浴”であること。次に、お湯の温度は少しぬるめの38~40度くらいにすること。そして、寝る2時間前を目安に入浴すること。そうすることで、体温調整がスムーズに行えるため寝つきも良く、質の高い眠りが取れるでしょう。
塩風呂でひざ痛改善! 美肌にも
特におススメは“塩風呂”です。やり方は、粗塩を30~50g湯船に入れて浸かるだけ。塩に含まれるミネラルとマグネシウムの働きで湯冷めしにくく、血行促進、デトックス作用など様々な相乗効果が得られます。保湿力が高まるので、美肌づくりにも有効。頻度としては週2~3回くらいが良いでしょう。 塩風呂後は、肌についた塩分をシャワーで洗い流すとヌメりが取れ、皮脂で保護膜ができるので、しっとりとした肌になります。
- 知恵まとめ
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- 冷えによる血行不良で、冬はひざ痛が悪化する人が多い
- 入浴で冷えが解消されると、ひざ痛改善と疲労回復にも効果大
- 粗塩を入れた“塩風呂”が全身の血行促進・湯冷め防止に有効