変形性膝関節症のリハビリ、そのポイントは?
変形性膝関節症は、軽度の場合、適切な運動によって進行を遅らせることができるといわれています。特に、ひざ周りの筋肉を強化することが必要不可欠。ただし、ひざ関節のリハビリを行う際には、筋力アップだけを目的とすると効果が出にくいため、ひざの関節軟骨を作ることを目的にして行いましょう。また、ももの後ろ側にある筋肉を適度にほぐすことで関節に余分な力をかけずに済みます。 さらに、肥満はひざ関節への負担を増やすので、筋力トレーニングのほかにも有酸素運動を取り入れて、脂肪燃焼を促すことも、実際のプロによるリハビリ現場では行われています。
家でもできる!変形性膝関節症の本格リハビリ方法
早速、具体的に実際のリハビリ現場で行われている方法をご紹介していきましょう。
ももの前面のストレッチ
- うつ伏せに寝て、片足の足首にタオルなどを引っかけ、背中の後ろでタオルの端を持ちます。
- 反動をつけずにひざが曲がる方向へタオルを引っ張ります。グーッとももの前面が伸びるのを意識しましょう。(15秒ほどを計2回/左右) もしひざが痛んだらすぐにストップしてください。
太ももの裏とふくらはぎのストレッチ
- 出典:[河北総合病院]
- 壁に向かってまっすぐ立ち、両手を壁につけて、両足を半歩後ろに下げます。
- かかとが床から離れないように、ゆっくりと上半身を下げていき、太ももとふくらはぎの裏の筋肉を伸ばします。(10~15秒ほどを計2回)
筋トレ(足上げ、自転車こぎ、水中歩行など)
ももの筋力アップの足上げ体操 1. 仰向けに寝て、片方のひざを曲げて立てます。 2. もう片方のひざを前方にピンと伸ばしたまま、ゆっくり真上に10cmほど上げます。
ポイントは、立てたひざは直角以上に曲げることと、足はゆっくり上げることです。 弱っていたももの筋力がアップして、力が入りやすくなり、結果的に動きやすくなります。 他にも、筋トレとしてマシンを使った自転車こぎや水中歩行なども行われています。
これらは家でも簡単にできますので、かかりつけの医師と相談しながら試してみてはいかがでしょうか。もし行っていてひどくひざや身体が痛む場合は、すぐに停止して医師に相談しましょう。
- 知恵まとめ
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- 軽度の変形性膝関節症は運動で進行が遅らせることができる場合もある
- 実際のリハビリでは、もも裏、前面、ふくらはぎのストレッチなどが行われている
- 足上げや自転車こぎ、水中歩行などの筋トレも有効