ひざ関節の主成分プロテオグリカンのすごい働き
ひざ関節の主成分であるプロテオグリカン。実は美容の分野でも話題になっていて、肌に塗ると潤いをもたらし、シワ・たるみの改善などの効果も。また、摂取すれば関節が楽になるため、不足すると、当然ひざ関節の痛みにも影響があります。そんなすごい働きをするプロテオグリカンについて見てみましょう。
プロテオグリカンとは?
- プロテオグリカンは膝関節のクッション機能をサポートする成分
今、ひざ軟骨の細胞を増やすために「プロテオグリカン」という成分を積極的に摂っている人が増えています。軟骨は加齢によっても減少しますが、プロテオグリカンを摂取すると減少を防止することもできるといわれているのです。 プロテオグリカンは関節内に含まれる液体に含まれる水分と栄養分を、軟骨の細胞に供給しています。ひざ関節の内部にある軟骨は、わずか3~5mmほどの薄さではあるものの、関節を曲げ伸ばしする際に起きる摩擦を防ぐ働きがあります。この関節軟骨は、まずコラーゲンが網の目状に取り囲んでいて、その中にプロテオグリカンが絡み付き、ヒアルロン酸と結合して存在しています。 プロテオグリカンは、水とくっつきやすい性質を駆使して、ひざ関節のクッション機能を強化しているのです。
プロテオグリカンが不足するとひざはどうなる?
ひざ関節に負担がかかり続け軟骨が傷ついたり劣化したりしてしまうと、コラーゲンによってつくられた構造が壊れ、プロテオグリカンも失われてしまうのです。こうして軟骨がすり減っていくと、ひざに負担がかかったときの衝撃を吸収するクッション力が損なわれます。すると、ひざ関節に激しい痛みが起きるようになってしまうのです。
プロテオグリカンの増やし方
- 1日30分のウォーキングが効果的。小分けに歩いてもOK!
実はこのプロテオグリカン、増やすこともできるのです。一つはウォーキングなどでひざ関節へと血液を供給し、酸素や栄養を行き渡らせることで、プロテオグリカンを作るという方法です。一日に30分、それが大変なら3回に小分けして10分ずつ歩くだけでも変わってきます。普通に歩くのではなく、少し大げさにももを上げるのを意識して、大股で動いてみましょう。
また、プロテオグリカンの原料となるグルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントや食材を摂取する方法も。グルコサミンはエビやカニなどの甲殻類に、コンドロイチンは、納豆やオクラ、なめこ、山芋や里芋などの、いわゆるねばねばしたものに多く含まれます。他にも、うなぎやヒラメ、鶏の皮にも含まれています。
プロテオグリカンを増やして、ひざ軟骨をいつまでもキープし、少しでもひざの痛みに良い影響が出るといいですね。
- 知恵まとめ
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- プロテオグリカンは、ひざ関節の内部にある関節軟骨の中に含まれる成分
- 水分と結びつき、ひざのクッション機能を果たしてくれる
- プリテオグリカンは運動や食事で増やすことができる