ひざ関節の動き、悪くなっていませんか?|変形性膝関節症コラム

ひざ関節の動き、悪くなっていませんか?

ひざの痛みの原因の一つである「変形性膝関節症」。その症状には、どのようなものがあるのかご存知ですか? 一般的に、ひざの痛みと可動域制限(かどういきせいげん)、関節水腫(かんせつすいしゅ)などがあるといわれています。関節水腫は関節に水がたまることでわかりやすいですが、可動域制限というのは、ちょっとピンとこない方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はひざ関節の可動域制限について詳しく見てみましょう。

ひざ関節の可動域制限って?

ひざ関節の可動域制限とは、簡単にいえば、「ひざ関節の動きが悪くなること」です。「可動域」というのは、関節が運動を行うときに、正常に動かすことのできる範囲のことをいいます。この動かせる範囲が制限されることを「可動域制限」というのです。 ひざ関節の痛みがある場合、どうしてもひざの痛みを避けるために、太ももの筋肉などがきちんと動かず、収縮したままになってしまい、悪化することが考えられます。

可動域制限はこう進む

変形性膝関節症の場合、可動域制限はどんどん進行していきます。はじめは正座が長くできない、という程度で済んでいても、次は、しゃがみこむのがつらくなってきます。また、ひざが完全に伸びなくなると、今度はどんどんひざの内部にある靭帯がゆるんできてしまうので、ひざが安定しなくなり、太ももへの負担が増えていきます。こうなると、ひざが疲れやすくなり、痛みが出やすくなってきます。可動域制限が進むと、このようにますますひざ関節の状態が悪化してしまうのです。

可動域を広げる方法

膝関節 可動域 ストレッチ

ひざ関節の可動域制限が起きている場合、その対処法として、可動域を広げるストレッチが推奨されています。ストレッチはあまり普段使っていない筋肉がほぐれて使いやすくなることで、動かすことのできる範囲を広げてくれます。 ひざ関節の痛みの場合には、特にひざ関節の曲げ伸ばしを避けるために、太ももの裏側のハムストリングという筋肉が収縮したままになっている可能性があります。よって、ストレッチはこの筋肉をほぐすことで、縮まった筋肉が伸びるように促すために行います。

ちなみに可動域をよくするストレッチは、ひざを温めてから行うと効果的だといわれています。入浴中や入浴後に行うか、蒸しタオルをひざにかけた後に行ってみましょう。

知恵まとめ
  • 変形性膝関節症の症状の一つに可動域制限がある
  • ひざの可動域制限とは、ひざが動く範囲が制限されること
  • 可動域制限を改善するには、太ももの裏側のストレッチなどの方法がある
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