全体重を支えるひざへの負荷は、こんなに大きい
ひざは全身を支える、人体の基盤。ゆえに歩くだけでも、体重の3倍の負荷がかかるといわれています。当然、大柄な人ほど多くの体重を支えなければいけないので、膝への負担は大きくなります。
階段の上り下り時には、信じられない負荷がかかる
体重によってひざにかかる負荷は違いますが、具体的に何kgの負荷がかかっているのでしょうか? 平坦な道を歩いている状態で体重の3倍の負荷がかかると定義されているので、体重50kgの方なら150kg、体重60kgの方で180kg、体重70kgの方は210kgもの負荷がかかっていることになります。 さらに、階段の上り下り時は体重の7倍もの負荷がかかるので、体重60kgの方なら420kg(!)という信じられない負荷がかかることになります。
産後、運動不足、暴飲暴食による肥満に要注意!
膝には日常的にかなりの負荷がかかっています。その負荷を軟骨が頑張って受け止めて衝撃を和らげ、関節の損傷を防いでくれています。しかし、急な体重増加で一気に負荷が増すと受け止めきれず、変形性膝関節症などの関節疾患の症状が一気にあらわれることがあります。 仮に3kg太ったとすればひざへの負荷は15kg、5kg太ったとすれば35kgも増すのです。体を支える筋肉の量はそのままで、体重だけ増えたとしたら、ひざは相応のダメージを受けるでしょう。 実際、産後太りや年末年始の暴飲暴食で短期間に体重が3kg増え、その時から急にひざが痛くなったという方もいます。
ひざ痛改善の第一歩は、ダイエット
太ってくると関節に相当な負荷がかかりますが、逆に減量することができれば、負荷を大幅に減らすことができます。ダイエットにより、病院での治療なしにひざの痛みを改善できるかもしれません。
筋肉を落とさず無理のないダイエットが◎
太るということは、関節にかなりの負担をかけるということです。ひざに痛みを感じている方は、体重の増加が軟骨の破壊に直結するということを念頭において、まずは3kgほどダイエットしてみましょう。 ダイエット時に注意すべきことは、急激に体重を落とさないことです。急に体重を落とそうとすると、無理に食事を控えて、栄養バランスが悪くなりがちです。栄養を充分に摂れていないと、筋肉量や体力の低下を招いてしまいます。1ヵ月に1kgずつを目安に、運動をメインにしたダイエットを行ないましょう。
ひざを健康にするならスロージョギング!
ダイエットを継続させるコツは、手軽な方法で行なうこと です。特におすすめなのが、いつでもどこでも行なえるジョギングで、特に体力に自信がないという方に試して欲しいのが、スロージョギング です。一般的なランニングと大きく違うのは、とにかくゆっくり走ること。普通に歩く速度よりほんの少し早いペースを保ち、背筋を伸ばして10cmほどの狭い歩幅でちょこちょこ小走りするイメージです。 関節や筋肉を痛める心配のない軽い運動なので、ストレッチで体をならす必要はありません。動きやすい服装であれば、いつでもどこでも実践できます。 体重の増加を気にされている方は、自分にあった方法でほんの少しダイエットしてみましょう!
- 知恵まとめ
-
- 歩くだけでも、ひざには体重の3倍の負荷がかかる
- ひざの痛みを改善する第一歩はダイエット
- 筋肉と体力を落とさない、無理のないペースが◎