人体のとっても重要な器官“軟骨”の役割を徹底解説!|変形性膝関節症コラム

人体のとっても重要な器官“軟骨”の役割を徹底解説!

私たちが、日常で何気なく行っている体を曲げたり、伸ばしたりするという動作。でも、そんな動作がスムーズにできるのは、縁の下の力持ち的存在である“軟骨”のおかげ。今回は体の中でもなかなかスポットの当たらない軟骨の知られざる役割について、レポートします!

そもそも軟骨ってどういう役割があるの?

ひざ 軟骨 人体の関節の数は、なんと200~300とも言われていて、それぞれ人によって個体差があり、その6割は手足に集中しています。そして、それらの関節を結んでいるのが軟骨です。軟骨の主な役割とは、骨と骨とをつなぐということ。運動や日常の動作によって、骨が受ける衝撃をクッションのように吸収することです。想像してみてください。もし軟骨がなかったら、固い骨だけで関節が合わさり、常にこすれ合ってしまいます。そして、歩いたり、走ったりするだけでも骨にかかる負担はかなり大きくなり、最悪骨折などの事態を招くことも…!

軟骨と骨…その仕組みの違いとは!?

軟骨というと「骨」という字がついていることから、どうしても柔らかい骨のこと? と連想しがち。でも、実際は軟骨と骨とは全くの別物! 骨は神経と血管が通っていてカルシウムでできているのに対して、軟骨は、主に水分でできていて神経も血管も通っていません。ここで重要なのは、軟骨は磨り減っても痛みを感じることはないということ。つまり、軟骨は人体にとってとても重要な器官でありながらも、普段の生活ではその存在はほとんど忘れられているといっても過言ではありません。沈黙の器官とも言える軟骨ですが、たまには意識して労わってあげることも大事ですね!

なぜ軟骨はすり減っていくの?

軟骨のすり減りの一番の原因は「加齢」!

SEO注釈 では、なぜ軟骨はすり減っていくのでしょう? ズバリ、その一番の原因は、「加齢」! 人間、年を重ねるとそれだけ軟骨に負担がかかる期間は長くなっているということ。そのため、軟骨が持っていた水分が減少し、軟骨の厚みが少しずつ失われてしまうのです。そして、軟骨が骨と骨のクッションの役割を果たさなくなくなってしまうという事態に……。生涯を通して人間の全体重を支える膝の軟骨にかかる負担は相当なものなのです。

一度破壊されると修復はとても難しい軟骨

忘れてはならないのは、軟骨は一度破壊されてしまうと、体の中でもっとも再生されにくいと器官だということ。なぜなら、先ほども述べたとおり、軟骨には血管が通っていないため、血行を良くすることによって栄養を行き渡らせることができません。そのため、もとの状態まで修復させるのは極めて難しいのです。また、筋力低下やメタボリックシンドロームも軟骨に負担を掛ける原因の一つ。軟骨のすり減りを予防するためには、適度な運動や、食生活を見直して適正な体重を維持することが大事なのです!

知恵まとめ
  • 軟骨は、神経や血管が通っていない沈黙の器官
  • 軟骨は、一度破壊されると修復はとても難しい
  • 軟骨のすり減りを予防するには適正な体重管理や適度な運動が有効
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