加齢と共に進行する!「変形性膝関節症」の恐ろしい3つの事実
変形性膝関節症には、次の3つの恐さがあります。
1.時間と共に変形が進行する
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特に50歳以降の女性に多いといわれており、一度発病すると、年齢を重ねるごとに進行が進んでいきます。その名の通り、ひざ関節が徐々に「変形」していく病気です。初めはひざを動かすときに痛む程度ですが、だんだんと動かしている間も痛むようになり、階段の昇り降りが困難になってきます。 また、さらに進むとひざが伸ばせない、曲がらないといった症状が出てきて、O脚やぐらつきなどが起きることも。末期には痛みが強く歩行困難になり、関節の変形も生じてきます。 このように、痛みがあってもなくても、進行するというのが恐さの一つです。
2.痛いと感じたときにはすでに損傷している
二つ目のこわさは、「痛い」と感じたときには、すでにひざ関節に損傷があることです。変形性膝関節症は、ひざ関節でひざを動かすのに重要な働きをしている半月板(はんげつばん)や靭帯(じんたい)が損傷することでも起きるといわれています。実はこの半月板や靭帯は、加齢によっても損傷します。特に激しいスポーツをしたり、ひざに強い負担を与えたりしていないという方も、損傷する可能性は十分あるというわけです。 このように、半月板や靭帯の損傷が気づかないうちに進行しているかもしれないのも、恐さの一つです。
3.早期の治療法はない
三つ目は、変形性膝関節症には、早期の治療法がないという恐さです。痛みの程度や現れ方は人によって異なるので、気づかないこともあります。「最近は痛みがおさまっているから大丈夫だろう」と放っておくと、どんどん進行していき、いつの間にか末期になってしまうことも。これを防ぐためには、進行を遅らせるしか方法はないといわれています。 進行を遅らせるには、太ももの筋肉を鍛えたり、体重を減らしたりして、ひざ関節にできるだけ負担をかけないようにすることが大切です。太ももを鍛える運動としては、椅子に座って脚を伸ばして10秒ほど静止する方法や、横になって30度くらいの角度まで片脚を上げて10秒ほど静止する方法などがあります。
変形性膝関節症にはこのようなこわさがありますが、進行を遅らせる方法はたくさん見出されています。ぜひ積極的に活用してみてください。
- 知恵まとめ
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- 変形性膝関節症は一度発症するとどんどん進行する
- 痛いと感じたときは、すでに半月板や靭帯が破損している
- 初期の治療法はなく、進行を遅らせるしかない。筋肉を鍛えたり、体重を減らしたりすることが有効