ひざを人工関節にするメリット
ひざ関節の痛みで、歩行が困難になり、外出がむずかしいという方にとって、人工関節置換術は有効な治療法です。ひざの両側を人工のものに置換する場合と、ひざの片方のみを置換する方法があり、痛みのあるひざ関節を改善することができます。これにより、日常生活が大きく変化するというメリットがあります。
人工関節にするとどうなる?
ひざが痛む症状が出る、変形性膝関節症や関節リウマチなどの場合、人工関節置換術の手術を行うことがあります。近年、日本では、年間5万件以上もの手術が行われているほど、普及している治療法です。ひざ関節を人工の関節にすると、痛みが取り除かれることから、日常生活が大幅に変わるという方が多いといわれています。ほとんど歩けず、外出するのもむずかしいという方にふさわしい治療法といえます。
人工関節置換術のメリットは?
人工関節置換術は、手術の翌日に、ベッドから起き上がることができ、2日後に歩行訓練がはじめられ、入院期間も2週間~3週間程度で済むといわれています。 しかし、約8cm~12cmの切開があるため傷跡が目立ちやすく、脱臼(だっきゅう)のしやすさや、感染の恐れ、将来的に人工関節がすり減ることでゆるんでしまうなど、デメリットもあります。
人工関節置換術を受ければ、旅行に行けるかも!
人工関節にすることによって、痛みが取り除かれるだけでなく、従来のようにひざを動かすことができるようになったり、自分の体重を支えることができるようになったりします。 人工関節置換術を受けた方にとって一番うれしいのは、これまで自分の足で行けなかった場所に、歩いて行けるようになることではないでしょうか。日常生活のちょっとした散歩や買い物だけでなく、遠出のハイキングや旅行などにも行けるようになるのは、大きな喜びとなるでしょう。
手術を希望する場合は、メリットとデメリットを考慮しつつ、検討するのをおすすめします。
- 知恵まとめ
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- 人工関節置換術では、ひざに人工関節を入れることによって痛みが取り除かれる
- 歩けるようになることで旅行にも行けるようになる、入院期間が短くて済むなどのメリットがある
- 人工関節ならではのデメリットもあるので注意が必要