痛みがなくても膝が「いつもと違う」と感じたら
階段の上り下りが辛くなったら、変形性膝関節症の可能性あり!
寝起きに膝がぎくしゃくして動かしづらい、街で人の流れについていけない、階段の上り下りがきついと感じるなど、日常生活を送る上で普段と違う不快感を感じた場合、それは「変形性膝関節症」が考えられます。「変形性膝関節症」は年齢とともに膝の関節軟骨がすり減ることで起こる中高年にもっとも多い膝の病気です。動き始めに多少、違和感があっても、体を動かすうちに普段どおりに戻ってしまうため、初期段階でそのまま放置しがちです。
膝が痛むとき…病気が進行していくとどうなる?
「変形性膝関節症」は何年も時間をかけて進行していき、徐々に症状が重くなるやっかいな病気です。症状が進行すると、違和感だけでなく徐々に痛みを感じるようになってきます。また、さらに病気が進行すると歩くだけで膝が痛むようになり、安静にしていても痛みが引かずに日常生活を送ることが困難になってきます。一度傷ついた軟骨が回復するのは難しいため、初期段階での医療機関の受診がカギになります。ちょっとした膝の違和感やこわばりを感じたら早めに医療機関を受診したほうが良いでしょう。
膝の痛みは年齢だけでなく様々な生活習慣が関わっていた
実は筋力が弱い女性がかかりやすい病気だった
「変形性膝関節症」は高齢になるにしたがって男女ともに多くみられる病気ですが、女性が男性の1.5倍から2倍かかりやすいという特徴があります。60代の女性の約40%、70代の女性にいたってはなんと70%が掛かっているといわれているのです。その原因として女性は男性に比べ、筋力が弱いことが原因だと考えられています。また女性ホルモンの影響という説もあります。
太っていると、膝への負担が増える
太っていると必然的に膝や膝の関節に負担が掛かりやすくなり、軟骨が磨耗しやすくなります。心当たりがある人は、日ごろの食生活を見直し栄養バランスの良い食事と適度な運動を心がけたほうが良いでしょう。
O脚の人もかかりやすい病気
「変形性膝関節症」で原因のひとつは、O脚だと言われています。日本人にはO脚が多く、その状態では体重などの負担が内側にかかり、どんどん関節軟骨が磨り減っていきます。そのため、「変形性膝関節症」を引き起こすことにつながるのです。
- 知恵まとめ
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- 痛みがなくてもこわだりや違和感を感じたら医療機関を受診しよう
- 病気が進行すると日常生活にも支障をきたす
- O脚で肥満の女性は特に要注意