ひざの痛みが続く方へ その対策は?
ひざのあたりに違和感があり、痛みが続く場合、どのような対策があるのでしょうか。まずは、一般的なひざの痛みに多い症状とその原因をご紹介し、それに対する2つの対策について解説していきます。もしひざの痛みが続いているという方は、ぜひチェックしてみてください。
こんな症状があるなら変形性膝関節症かも
普段の日常生活で、朝起きたときや、座っている姿勢から立ち上がったとき、階段の昇り降りのときなどに、ひざが痛くなることはありませんか? もしかすると、ひざを曲げて座ったり、反対に、足をピンと伸ばして立ったりすることがしづらくなるパターンかもしれませんね。
このような症状がある場合、「変形性膝関節症」が疑われます。特徴は、ひざを動かしたり、曲げ伸ばしたりするときに痛みがあり、安静時には特に何も支障がないところです。
ひざ関節にある軟骨(なんこつ)がすり減ってしまうことから、変形したり、関節が炎症してしたりして痛みを生じます。軟骨がすり減るのは、加齢や肥満などで過度に体重をかけることが原因といわれています。
ひざの痛みの治療法は2つある!
この変形性膝関節症の場合、治療方法は大きく分けて2つあります。それは、保存療法と手術療法です。 それぞれの治療法を簡単にチェックしていきましょう・
保存療法ってどんな治療法?
保存療法とは、手術をしない治療法のことをいいます。例えば、足の曲げ伸ばしやひざ周りの筋肉を鍛えるリハビリ、熱や電気などを加える、サポーターやひざ装具などを着用する、ヒアルロン酸注射を打つなどの方法があります。
手術療法ではどんな手術をするの?
一方、手術療法は、その名の通り、ひざに対して手術を行って治す方法です。 ひざ関節が変形している場合、人工の関節に取り換える人工関節置換術」や、O脚やX脚の形を変えてひざへの負担を減らす「高位脛骨骨切り術」、ひざ関節の中に小さなカメラを入れて、関節の内部を観察しながら痛みの原因を取り除く「関節鏡視下手術」などがあります。
これらの治療法は、症状の進行状況によってふさわしいものが決定されます。まずは整形外科の医師に診断してもらいましょう。
- 知恵まとめ
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- ひざを動かすと痛む、曲げ伸ばすと痛む場合、変形性膝関節症の可能性がある
- 治療法は保存療法と手術療法の2つに分けられる
- 手術のしない保存療法と、手術療法のどちらが選ばれるかは、医師の診断が必要