靴がひざ痛を悪化させている!? ひざにやさしい靴選び講座|変形性膝関節症コラム

靴がひざ痛を悪化させている!? ひざにやさしい靴選び講座

変形性膝関節症や外反母趾など、足にトラブルを抱えている人は、いつも履いている靴が症状を悪化させている可能性も。靴選びの際は、足の計測から靴選び、アフターケアにまですべて対応してくれるシューフィッターに相談するのがおすすめ! そこで、多くの人の靴選びをサポートしてきたシューフィッター歴20年の木村克敏さんに、靴選びのポイントを聞いてみました。

靴探しはプロにお任せ 良い靴選びは健康なひざへの第一歩

ウォーキング、ひざ痛
内閣府による平成15年度の「体力・スポーツに関する世論調査」より抜粋
:出典:私のeお医者さん

ウォーキングは誰でも気軽に始められる健康習慣としてすっかり定着しています。過去1年間にウォーキングをしたことがある人の割合は年々増加し、国民の2人に1人がウォーキング経験者となっています。ところが靴選びがおざなりなばかりに、ひざ痛を悪化させてしまう人が多いのも事実です。認定資格を持つシューフィッターは全国に3,500人ほどいるので、気軽に相談してみましょう。

「ゆったりしている≠楽な靴」思い込みがひざ痛悪化に

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「“大は小を兼ねる”は靴選びに限っては間違いです! 実は靴が緩ければ緩いほど、ひざ外反母趾の痛みは強くなりやすいのです」と木村さん。靴下やインソールで調整すれば良い、という自己判断で、つい大きめの靴を選びがちではないでしょうか。大きいサイズの靴は歩くフォームは悪化。着地のバランスも崩れるため、ひざへの負担も大きくなります。「ゆったりしている=楽な靴」という思い込みは、足へ悪影響を与えてしまいかねません。

良い靴の見極めは足と靴サイズのマッチングで決まる!

足長(レングス)はいつもと同じなのに、きついと感じる場合は、足幅(ウイズ)足囲(ガース)が合っていない可能性大。こんなときは、靴裏に書かれた“E”などの文字を確認してみましょう。親指と小指の付け根の部分の幅のことを「ウイズ」、その周径を「ガース」と呼び、男性10種類(A~G)、女性9種類(A~F)の規格で靴が作られています。ブランドやデザインによっては表示していない、作っていない場合も。足のトラブルを持つ人は、自分の足のサイズを把握した上で靴のサイズ表示を確認して靴を選びましょう。できれば、シューフィッターのいるお店で足サイズを計測してもらうことがおすすめです。

靴のおしゃれもあきらめたくない! 選ぶなら紐靴を

ひざの痛みは改善したいけれど、靴のおしゃれも楽しみたい、そんな声もよく聞きます。「60歳くらいまでのミドル世代なら3~4㎝のローヒールがおすすめです。ヒールがなさ過ぎても足が疲れるので、靴底の素材に適度なクッション性があるものが良いでしょう。デザインは、紐靴マジックテープで2、3カ所を留めるタイプが◎。靴と足がしっかりと安定して固定されるので、正しい姿勢で歩きやすくなります」(木村さん)。
背すじが伸びて大きな歩幅で歩くことができれば、運動効果もアップします。「ヒトの歩く速度と寿命の恐るべき関係とは!?」でも紹介したように、寿命が延びるというデータもあるようです。

正しい靴の履き方でひざに優しいウォーキングを楽しもう

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せっかく足に合った靴でも、履き方を誤ると台無しになってしまうことも。たとえば、紐靴の紐を解かずに脱ぎ履きする癖。紐は足が靴の中でずれないための調整具なので、脱ぎ履きの毎に紐を緩め、結び直さないと意味がありません。足は朝晩でもむくみでサイズが変わるので、この微調整が足のトラブルを防ぐことになるのです。一般的に、靴の試着は足がむくむ夕方以降が良いと言われていますが、「日によって、また個人差も大きいので“体調の良いとき”を選べば大丈夫です」と木村さん。自分に合う靴を正しく履いて、元気に歩き続けられるようにしましょう。
取材協力:一般社団法人 足と靴と健康協議会

知恵まとめ
  • 合わない靴はひざ痛や外反母趾の悪化、さらには全身へ悪影響を及ぼす恐れがある
  • 靴選びはシューフィッターに相談のもと、サイズが合うものを選んで
  • 履き方を誤ると合う靴も台無しに。正しい履き方を心がけよう
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