発症リスクはおよそ2倍 女性に変形性膝関節症が多い理由

発症リスクはおよそ2倍  女性に変形性膝関節症が多い理由

変形性膝関節症は、閉経後の女性がなりやすいとされています。60歳以上の女性の4割がかかるこの病気は、ひざ関節の軟骨がすり減り、痛みや腫れが起きるというもの。男性と比べて2倍も女性の発症率が高いのは、骨格やホルモンの影響が深いからだとか。今回は“女性とひざ痛”について解説しましょう。

猫背、O脚、ハイヒール……女性の骨格と変形性膝関節症の関係

姿勢、ひざ痛、ハイヒール

女性の体はもともと出産に備えて、関節が浅く設計されています。このため骨格がゆがみやすく、猫背やO脚になりやすいのです。また、男性と比べて筋力も弱いので、骨と体重を支える関節にかかる負荷が大きいという特徴も。ハイヒールを履くことも、姿勢の悪化や足の変形、ひざの負担を増やすので、ひざ痛につながります。

ホルモンの減少が招く 女性ならではの“ひざの痛み”

女性ホルモン、骨粗鬆症、エストロゲン
骨粗しょう症有病率の性・年代別分布
出典:医知恵

ひざの痛みは女性ホルモンとも深い関係があります。女性ホルモンのエストロゲンには、女性らしい体をつくったり、排卵をコントロールするだけでなく、骨を丈夫に維持する働きがあります。骨の材料となるカルシウムの吸収を助け、骨密度を増加させる作用も持っているのです。閉経後に、骨粗鬆症変形性膝関節症になる女性が大幅に増えるのは、この影響も大きいといえます。

骨と関節を守る“エストロゲン”を増やすには?

更年期から閉経にかけて起こるホルモンバランスの乱れは、女性にとって避け難い問題です。ホルモンの変化とともに自律神経も乱れるので、イライラや気持ちの落ち込み、代謝低下により太りやすくもなります。ホルモン補充療法を受けて、ひざの痛みが改善されるケースもあるので、専門医にご相談ください。

1㎏増は3㎏の負荷!? 運動・減量・大豆がひざの助っ人に

体重が1㎏増えると、それを支えるひざ関節には3倍の負荷がかかります。立ち上がるときや階段の昇り降りには、常にこれだけの負荷がかかっているのです。無理なダイエットはいけませんが、少しでも減量することがひざの痛みの軽減には大変有効なのです。

ひざの負担減には“内もも”の強化を

そのほか、自分でできるひざ痛予防の対策として、筋力アップも有効です。筋力アップと言っても、ハードな運動や筋トレをする必要はありません。ひざを支える内もも周辺の筋肉エクササイズで鍛えるだけでも効果は十分あります。骨折や寝たきりなど、深刻な病気にならないためにも、できることから始めましょう。

大豆イソフラボンは女性の味方!

女性ホルモン、イソフラボン、大豆

エストロゲンに似た働きをする栄養素としては、大豆イソフラボンがよく知られています。豆腐、味噌、納豆など、日本人に昔からなじみの深い大豆食品は、優秀な健康食材でもあります。悪玉コレステロールの働きを抑え、脂肪燃焼効果もあるため、ダイエット中でも安心して採れますね。

知恵まとめ
  • 女性の骨格はゆがみやすく、男性の2倍もひざ痛が起こりやすい
  • 閉経後はホルモンの影響で、骨と関節がもろくなる
  • 生活習慣の見直しで、ひざ痛のリスクを下げることができる
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