変形性膝関節症にも有効! 話題のPRP最新事情|変形性膝関節症コラム

変形性膝関節症にも有効! 話題のPRP最新事情

ニュースなどで目にする機会も増え、その認知度がここ数年で急上昇中のPRP。しかし、汎用性の広さや再生医療分野の治療であることは、まだあまり知られていません。それらを踏まえた最新情報をお伝えします。

認知度の高まるPRPの汎用性と効果

Tarzan PRP
雑誌『Tarzan』No.667には「あらゆるケガの治癒スピードがUP!PRP療法ってなに?」というPRPレポート企画も
出典:magazineworld

近年、急速に認知が広がっているPRP治療。ことの始まりは、やはりNYヤンキースの田中将大投手がひじの治療法に選んだことではないでしょうか。以前はドーピング検査上でグレーゾーンだったのですが、現在はIOC(国際オリンピック委員会)で認められていることもあり、スポーツ選手が選択する機会が増えています。最近では、オリックスの糸井選手も損傷していた右ひざ靭帯にPRPを40本打ったと明かし、話題に。
また、今年始めには雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)でも取り上げられ、さらに身近な治療法になりました。

PRPは変形性膝関節症にも効く!

前述のようなスポーツ選手の治療が取り上げることもあり、「PRPは靭帯損傷の治療法」と思われている方もいるかもしれませんが、その汎用性が実は多彩。ひざ関節内へも注射することが可能で、実際にその効果が認められています。
そもそもPRPとは、血液から抽出した血小板の濃縮液を注入する治療で、血小板から分泌される物質が修復力を高める細胞などを患部に呼び寄せるというメカニズム。この作用がひざ関節内にも有効ということが分かっています。アメリカで発表された研究結果によると、その効果はヒアルロン酸注射より高いとも言われているのです。
参考文献:Efficacy of Intra-articular Platelet-Rich Plasma Injections in Knee Osteoarthritis: A Systematic Review. Arthroscopy. 2015 Sep 29. pii: S0749-8063(15)00659-3.

再生医療として注目されるPRP

変形性膝関節症への効果が確認されているPRPは、今話題の再生医療に分類されます。再生医療とは、自分の細胞や組織を利用して患部を再生(修復)させる最先端の医療技術。注目される分野だけに偽物を蔓延させないよう、国も対策をこうじています。

申請・認可が必要になったPRP

PRP 再生医療
再生医療サービスを提供する場合、細胞加工の申請と治療提供の計画書を厚労省へ提出。細胞加工施設へ委託する場合も、計画書の提出が必要
出典:産経ニュース

それが、2014年11月に施行された再生医療関連法。再生医療を取り扱うという厚生労働大臣への申請を義務化した法案です。つまり、この申請が認められた病院でしか再生医療分野の治療を提供することができないようになったのです。
PRPも例外ではなく、関節内注入の場合は「第二種再生医療等安全確保法」の申請が必要。その基準は非常に厳しく、様々な安全に関する設備が整っていなければPRPの提供は認められません。違反した場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が課せられることも。そのため、少し前までPRPを扱っていたけれど、今は提供していないという病院も出てきています。ただ、自由診療だからこそ、国の認可というものが効果と安全性を判断するひとつの要素になるかもしれませんね。

知恵まとめ
  • スポーツ外傷への効果の認知が広がっているPRP
  • 実はひざ関節内でもヒアルロン酸より高い効果が確認されている
  • PRPは国から認められた病院でのみ受けられる再生医療
関連するキーワード

おすすめ関連記事