「ひざを安静に」は間違い?|変形性膝関節症コラム

「ひざを安静に」は間違い?

ひざの痛みが生じると、どうしても動くのが億劫になってしまうものです。しかし、そのままじっとして安静に過ごしてしまうと、余計に痛みが悪化することも。一見、痛みには動かさないほうが良い気がしますが、実は、安静にするより、動かしたほうがいいのです。では、なぜ動かしたほうがいいのでしょうか?

ひざが痛むとき、安静にしていませんか?

ひざの痛みに悩まされている方の中で、なるべく安静にしようと思っている方はいませんか? 痛みがあると歩く気も失せてしまい、座ったきり、寝たきりで過ごしたくなってくるかもしれません。けれど、ひざを動かさない状態を続けていると、骨や軟骨、筋肉や靭帯などの関節をとりまくあらゆる組織が衰えていってしまうのです。

適度に動かしたほうが痛みもなくなる?

変形性膝関節症 運動

痛みが慢性的にある方は、どうすればいいのでしょうか。実は、動かしたほうが、痛みが減るといわれているのです。あるオーストラリアの研究チームが、変形性膝関節症を患う陸上選手に、運動療法を施す実験を行いました。結果、痛みや身体機能が改善され、2ヶ月以上に渡って効果が持続したそうです。週2回、1時間の水中体操を6週間続けたところ、痛みが10分の2減ったという報告もあります。 果たして、これにはどのような背景があるのでしょうか?

なぜ動かしたほうが楽になるの?

ひざに痛みがある場合、動かしたほうが痛みが減るのには、次のような理由があると考えられています。運動をすると関節の内部で炎症を抑える物質が増加することが分かっています。また、関節にある関節液に含まれるヒアルロン酸と粘り気が増加することで、滑りがよくなって、ひざ関節への刺激が少なくなることなどが挙げられます。 他にも、炎症を起こす原因が減ったり、痛みを抑える物質が脳から出たりする効果も。運動は、痛みの軽減効果だけでなく、ひざ関節内で良い変化が起きることが分かりますね。

もちろん、動かすことで痛みが強くなる場合、無理に動かす必要はありませんし、運動のし過ぎも良くありません。運動をする場合は、痛みをそれほど感じない程度に、自分が動ける無理のない範囲で行うのが最も良いでしょう。運動に慣れていないという人も、一日5分からでも始めて、少しずつ回数を増やしていくことが大切です。

どんな運動がある?

変形性膝関節症 体操

参考までに、どのような運動が有効なのかを少しご紹介します。
● 筋トレ
● ストレッチ
● 体操
● ウォーキング
● 水中歩行
● 自転車などの全身運動

これらの運動を無理のない範囲でぜひ行ってみましょう。

知恵まとめ
  • ひざ関節が痛む場合、安静にし過ぎると悪化することがある
  • 変形性膝関節症への運動療法で痛みが軽減された研究報告もある
  • 運動で痛みが減るのは、炎症の抑制や、関節液の滑りと粘性UPのため
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