変形性膝関節症の予防・対策には、何を食べればいい?
ひざの関節内に支障が生じる変形性膝関節症には、ある栄養素が必要になります。イメージ的には、骨や関節にかかわる栄養素が良いようなイメージがありますが、果たしてどのようなものを摂ればいいのでしょうか?
変形性膝関節症に必要な4つの栄養素
軟骨成分の材料になるコンドロイチンとグルコサミン
変形性膝関節症は、ひざ関節の内部にある軟骨がすり減る、減少するなどの原因が大きいといわれています。よって、基本的にはこの軟骨成分であるプロテオグリカンの材料となる成分を補うような食事がおすすめです。 プロテオグリカンの材料として代表的なのは、コンドロイチン。例えば、納豆やオクラ、なめこ、山芋や里芋などの、いわゆるねばねばしたものに多く含まれます。他にも、うなぎやヒラメ、鶏の皮にも含まれています。 また、コンドロイチンの材料になるグルコサミンも同様に大切。カニやエビなどの甲殻類に含まれています。
骨を丈夫にするカルシウム
関節といえば骨。骨を丈夫にするカルシウムも欠かせません。小魚や乳製品、海藻類、ひじきなどに豊富。普段の食事に何かしら取り入れたいものです。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDも重要
カルシウムを摂取するとき、ビタミンDを合わせて摂取すると、カルシウムの吸収が高まるといわれています。サンマ、サバ、カツオ、鮭に多く含まれます。
骨に良い栄養素をたくさん摂取したいとはいえ、肥満も変形性膝関節症の原因の一つ。常に食べ過ぎず、適量をしっかり食べるのを心がけたいものです。
ひざに優しいおすすめの食事例
必要な栄養素や食材が分かったところで、これらの成分が含まれる食事レシピをご紹介します。
「ねばねば丼」
- 出典:[cookpad]
コンドロイチンを摂るのなら、ご飯の上にオクラや納豆、なめこなどを乗せ、さらに山芋をすりおろしてかける「ねばねば丼」がおすすめです。
「鮭のホワイトソースがけ」
- 出典:[cookpad]
ビタミンDを含んだ鮭は、カルシウムが豊富なヨーグルトや牛乳とよく合います。鮭を焼いて、牛乳やヨーグルトで作ったホワイトソースをかけて食べましょう。
「煮干しとさばの炊き込みご飯」
- 出典:[cookpad]
煮干しとさばの水煮缶で、炊き込みご飯にしてみましょう。煮干しでカルシウム、さば缶でビタミンDが効率良く摂取できます。
今回ご紹介した、ひざに必要な栄養素が含まれる食材を用いて、さまざまな組み合わせで、他のメニューにもトライしてみてください。
- 知恵まとめ
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- 変形性膝関節症には、関節の軟骨成分の材料となるコンドロイチンとグルコサミンが良い
- 骨を作るカルシウムも積極的に摂取したい
- ビタミンDはカルシウムの吸収を高める