アメリカが研究発表! 本当に痛みを発してるひざの場所

アメリカが研究発表! 本当に痛みを発してるひざの場所

「ひざが痛い」と一言でいっても、具体的にどの部分が痛んでいるのか、ご存知ですか? アメリカの研究で関節内のどの部分が痛みを発しているにかが明らかになりました。痛みが生じる部分の症状と、それぞれに適した治療法をご紹介します。

刺激で、ひざが痛んでいる部分は4ヶ所

ひざの痛みについて、すごい実験をした人がいます。その人は、アメリカ・カリフォルニア大学のScott(スコット)F.Dye博士。自分の関節内を刺激した結果を、1998年の論文で発表しました。その結果、ひざの痛みに直接関係する場所は滑膜(かつまく)膝蓋下(しつがいか)脂肪体(しぼうたい)関節包(かんせつほう)の4ヶ所と判明!

軟骨は神経がないから痛んでいない

滑膜(かつまく)・膝蓋下(しつがいか)・脂肪体(しぼうたい)・関節包(かんせつほう)は関節の周囲を覆う組織ですが、そこが痛みの中心になっているようです。変形性膝関節症などの関節疾患の原因は、軟骨の損傷ですが、軟骨自体は神経が通っていないので、通常、痛みの発信源となることはありません。 つまり、軟骨の破壊を発端に、関節の周辺を覆う組織が炎症や損傷をおこし、痛みを発生させているのです。

神経のない軟骨が、痛みを発する時は…

関節痛
変形性膝関節症が進むと軟骨も痛みだします

健康な状態だと痛みを発生させない軟骨ですが、変形性膝関節症の症状が重くなると、発生させることがあります。 その理由は、変形性膝関節症の症状により軟骨が神経をもつようになってしまうから。疾患の進行が後期になると、軟骨の奥にある骨から軟骨に中に神経が伸びてきます。そうして、健康な状態ではありえない神経のある軟骨になって、軟骨自体が痛みを発するようになります。 そして更に軟骨の破壊が進めば、骨同士が直接こすれる刺激を感じるようになり、歩くこともままならないほどの痛みが発生するようになってしまいます。

痛みの症状に適した治療法を!

基本的に4ヶ所に痛みのダメージがかかる変形性膝関節症の治療には、いくつかのアプローチがあります。破壊された軟骨の炎症を抑えて滑りをよくする他、再生させる方法もあります。また、組織を丈夫でしなやかに修復する方法もあります。変形性膝関節症の治療法をご紹介しましょう。

変形性膝関節症の治療法

変形性膝関節症の進行を大きく分けると、3つに分かれます。

初期

炎症による痛みが出て、ひざに熱がおび始めます。湿布や消炎鎮痛薬の服用などが有効。

中期

拘縮という、ひざのこわばり症状が出ます。痛んだ組織を丈夫な状態に戻す治療が適切。

後期

軟骨自体が神経を持ちだし、骨がきしむように痛みます。関節の滑りを良くして保護する治療が必要。

(※上記は一例です。細かな症状や体質により、診療後に最適治療は変わります)

痛みの発信源を知ることで、最適の治療を選べます

痛みの程度は本人にしか分からないことです。ゆえに、「熱をもった感じがする」とか、「こわばり感があって、ひざの動く範囲が狭くなってきた」など、どれくらいの進行状態にあるのかを把握して、正確に伝えることが重要です。 例えば、炎症をおこしている初期段階にも関わらず、かつてない痛みに動揺し、いきなり人工関節に入れ替える手術を選択する方もいますが、PRP血小板療法SCAFF天然関節治療などで治癒した可能性も充分あったと思います。 お医者さんも色々とアドバイスしてくれますが、最終的には自分で正しい選択ができるよう、ひざの痛みについての理解を深めておくといいですね。

知恵まとめ
  • 軟骨から痛みが生じることはない
  • 痛みの症状と場所は、関節疾患の進行状況を教えてくれるシグナル
  • 炎症、拘縮、軟骨からの痛みの症状にあった治療法の選択が重要
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