知ってると得をする? 5分で分かる「再生医療」|変形性膝関節症コラム

知ってると得をする? 5分で分かる「再生医療」

テレビや新聞などでよく目にする「再生医療」「iPS細胞」という言葉。ちょっとこむずかしいと思っていませんか? 実は、ひざの痛みに悩まされている方にとっては、とても身近な話題。今回は、この再生医療について分かりやすくご説明します。

今話題の「再生医療」って?

「再生医療」といえば、近年話題の最先端医療。2006年に京都大学のiPS細胞研究所(CiRA)の山中教授率いる研究チームが、人間の皮膚などの細胞にいつくかの遺伝子を加えることで人工的に作る「iPS細胞」を、世界で初めて手掛けたことで注目されました。新しい医療の急速な進展に、2014年の法改正や新しい法律の発令などが相次ぎ、再生医療の周辺は近年、大きな変化を遂げています。

「再生医療」はむずかしくない!

再生医療 解説

そんな「再生医療」とは、一言でいえば「体の損傷した部分を元通りに復元する」こと。怪我や病気、老化などでダメージを受けた臓器などを、自分や他者の細胞や組織を活用して元通りに再生するのです。その代表例に、iPS細胞(人工多機能性幹細胞)を始めとする幹細胞があります。これらの細胞には「自己複製できる」「さまざまな細胞へ分化する」という二つの特殊な機能があるため、ダメージを受けた細胞や臓器に移植することで、その部位を元通りにすることも理論上はできるというわけです。

どんな怪我や病気が治っているの?

現在行われている再生医療では、やけどへの表皮移植、白血病などへの骨髄移植などがあげられます。将来的には、動脈硬化症やバージャー病などの足の血管の再生や、狭心症や心筋梗塞などの心血管の再生も、治療法として正式に認められるよう研究や臨床試験が続けられています。

進むひざ関節の再生医療

再生医療 研究

実は、ひざの痛みに対しても、再生医療の研究は広がっています。2013年にはひざ軟骨への再生医療が保険適用になるなどの進展を見せました。しかし、保険適用になったのは、「外傷性軟骨欠損症」や「利男性骨軟骨炎」と呼ばれる、若者に起きるスポーツや事故による病気で、多くの高齢女性が患っている「変形性膝関節症」には、まだ保険適用はされていません。 とはいえ、今、京都大学や東海大学では、軟骨移植についての研究が進められています。自分のひざ軟骨から抽出した軟骨細胞を、損傷したひざ軟骨に細胞シートとして移植する方法のほか、他者の軟骨細胞やiPS細胞などを用いる方法も検討され、臨床実験が盛んに行われています。現在、厚生労働省へ申請が行われているそうなので、数年後には治療を受けられる日が来るかもしれません。

知恵まとめ
  • 再生医療とは、損傷した体のパーツを自分や他者の細胞や組織で復元する医療技術のこと
  • やけどへの表皮移植、白血病などへの骨髄移植などが現在行われている再生医療
  • 変形性膝関節症への幹細胞やiPS細胞を移植する治療法も研究が進んでいる

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