アルコールで関節症のリスクが高まるって本当?|変形性膝関節症コラム

アルコールで関節症のリスクが高まるって本当?

ひざの痛みや腫れが起きる変形性膝関節症。進むとひざ関節の変形が起きてきます。**変形性関節症は、ひざだけでなく、股関節、足の付け根、ひじや肩などにも起こる**ものです。この関節症について、イギリスのある大学から興味深い論文が発表されました。それはアルコール摂取にかかわること。アルコールを飲むと、変形性関節症にある影響が及ぼされるというのです。

お酒と関節の関係を調査!

変形性膝関節症 2015年2月、関節についての医学誌にイギリス・ノッティンガム大学の研究グループによる研究結果が掲載されました。その内容は、変形性関節症のうち、ひざ関節と股関節の疾患が、アルコール飲料とどのような関係があるのかを詳しく検証したものでした。 検証は重度の変形性膝関節症の症状がある1001人と、股関節の変形性関節症の症状がある993人、そして関節症ではない933人の45歳~86歳までの男女を対象に行われました。

対象者にはインタビューでアンケートを実施し、普段食べている量や食品ごとの食べる頻度、若いとき(21歳~50歳)までの間に飲んだ飲み物などが調査されました。

ビールはリスクが高い?!

そして結果的に、アルコール類の中でも、ビールが変形性関節症のリスクが高いことが判明しました。アルコール類で比較すると、ビールやワインは次のような数値になっています。 この数値は「オッズ比」と呼ばれる統計学で使われる尺度で、「ある疾患へのかかりやすさ」の確率を表すものです。今回の場合、このオッズ比が1より高いと、変形性関節症になるリスクが高いことを示し、1より低いと変形性関節症にかかるリスクが低いことを示します。

●ビール 一週間に20杯以上の人(1杯は約300ml) ⇒ひざ関節:1.93 股関節:2.15

一週間に7杯以下の人 ⇒数値が下がった

●ワイン 一週間に7杯の人 ⇒ひざ関節:0.48

一週間に4杯~6杯の人 ⇒ひざ関節:0.55 (股関節は関連なし)

これらの結果から、ビールは飲めば飲むほど、ひざ関節・股関節ともに、変形性関節症になるリスクが高いことになります。一方、ワインについてはその逆で、量が増えるほどひざ関節の変形性関節症のリスクが減っています。股関節については発症リスクにはかかわりがないようです。

ビールが変形性膝関節症に影響を及ぼすとは驚きですね。また、ワインはリスクを下げる結果になりましたが、だからといって飲み過ぎて治るというものではありませんので注意しましょう。

今回の結果では、ビールで変形性膝関節症のリスクが2倍近くも高まるということがわかりました。ビールやワインにどのような違いがあるのかは現時点ではわかりませんが、予防されたい方は、ビールについては特に注意を払っておいたほうが良さそうです。

知恵まとめ
  • アルコールは変形性関節症と密接に関わりがあることがイギリスの研究で判明
  • ビールは変形性関節症のリスクを約2倍高める結果になった
  • ワインは変形性膝関節症のリスクが低減する結果になった
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