そのひざの痛み、何が原因?
ひざの痛みの原因は、加齢や筋肉の衰え、ひざに負担がかかる姿勢、スポーツ、突然のジョギング、体重の増加、O脚やX脚、合わない靴など実に様々。自分の原因は果たしてどれに該当するのでしょうか。症状の現れるときや痛み方によって、簡単に自己診断することができます。早速チェックしてみましょう。
ひざの痛みをセルフチェックしてみよう!
あなたが今感じているひざの痛み方は、次のどれに該当しますか? 近いものをすべてチェックしてみてください。
①ひざの動かし始めに痛みがあるが、動かし続けているうちに痛みがなくなる
②正座ができない
③ひざを伸ばしても、しっかりとまっすぐ伸ばせない
④左右のひざの形が異なる
⑤ひざのお皿がはれている感じがある
⑥ひざを曲げ伸ばすたびに妙な音がする
⑦歩いているとき、ひざがかくんと折れることがある(階段を下りるときなど)
⑧ひざがいつも不安定で、お皿が外にずれる感じがある
ひざの痛みはこんなに種類がある
セルフチェックの結果から、どのひざの疾患であるかはだいたいめどがつきます。
①~⑤:変形性膝関節症の可能性
④〜⑤:慢性関節リウマチの可能性
⑥〜⑦:半月板が損傷している可能性
⑧: 靭帯が切れている可能性
それぞれの疾患について見てみましょう。
変形性膝関節症
ひざの痛みとひざに水がたまる症状があり、初期では動作の始めに痛みます。進行すると、階段の上り下りや正座ができなくなり、やがて安静にしていてもひざが痛み、まっすぐ伸ばせなくなります。 関節の軟骨が老化し、すり減ることが主な原因です。
慢性関節リウマチ
全身の関節に炎症が起きて、痛みや変形などの症状があります。左右同時に痛くなることが特徴です。初期には手足のこわばりや、手指関節、ひざ関節の炎症による痛みが起きてきます。体がだるく、熱っぽくなることもあります。
半月板の損傷
半月板とは、ひざ関節にある「C」の形をした板で、損傷するとひざを曲げたり伸ばしたりするときに、痛みや違和感を感じることがあります。水がたまったり、急に強い痛みが生じ歩けなくなったりすることもあります。スポーツや加齢による原因が主です。
靭帯が切れている
ひざの靭帯が断裂することで痛みを生じるものです。スポーツで強い衝撃を受けたり、ひざをひねったりするのが主な原因です。
自分のひざの痛みの原因について、だいたいのめやすがわかったかと思われます。ただし、自己診断で終わらせず、必ず整形外科を受診して医師の診断を受けましょう。
- 知恵まとめ
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- ひざの痛みの原因はたくさんある
- 症状のセルフチェックでおおよその原因がわかる
- 原因が予測できたら、整形外科の医師に相談しよう