ひざの炎症は変形性膝関節症の初期サイン!

ひざの炎症は変形性膝関節症の初期サイン!

ひざの痛み(変形性膝関節症)の原因は、症状の進行具合によって変わります。大きく、初期、中期、後期に分かれる痛みの原因を3回に分けてご紹介。今回は、初期段階の炎症について解説します。

そもそも「炎症」って何?

炎症は、体の中で起こる一種の免疫反応です。患部が赤く熱をもつ状態をイメージされると思いますが、その他の症状もあり、それらを「炎症の4徴候」と呼びます。

本当に炎症があるのかを見極める、4徴候

炎症はケガをしたり、菌に感染したり、体に負担がかかった時に発生する症状です。以下の4つの徴候を見逃さないようにしましょう。

  • 発赤(赤くなる)
  • 熱感(熱を持つ)
  • 腫脹(腫れる)
  • 疼痛(痛みがある)

炎症がおきる場所には、この4つの症状が揃っているはずです。時々、痛みがあっても、腫れや熱、赤みなどがないことがあります。その痛みの原因は、炎症ではない場合が多いです。例えば、腱や筋肉、関節を覆っている膜などが硬くなると動かした時に痛みを感じますが、この痛みが起きる時、炎症は起きていません。 痛みがある場所に炎症があるとは限らないのです。

ひざ関節内では滑膜に炎症がおきている

 ひざ関節
出典:大阪府済生会中津病院

関節内で炎症がおきる主な部分は、滑膜(かつまく)です。ひざ関節疾患の初期の段階では、関節に過剰な負荷がかかり、動作のスムーズさを失うなどして、関節周りの組織が不要な刺激を受けるようになります。そうすると関節を包む滑膜や、滑膜より外側にある関節包が炎症をおこすこともあります。 炎症は腫れや熱感を伴って、痛みを発生させます。これが初期の頃のひざ関節疾患(変形性膝関節症)の痛みの原因になります。

炎症をおさえて、疾患の進行を予防

ひざ関節疾患(変形性膝関節症)の進行を予防する方法として、関節の中の炎症をコントロールすることはとても重要になります。初期症状の段階から行ないたい簡単な治療法を紹介します。

消炎鎮痛薬や湿布が効果的

炎症を抑える一番簡単な方法は飲み薬湿布です。消炎鎮痛薬や湿布には、炎症を抑える成分が含まれています。痛みを感じた時にすぐに消炎鎮痛薬を使えば、薬の効果も出やすいです。ただし、消炎鎮痛薬は、長期間連続で使うことで心臓や血管にダメージを与える可能性があると言われていますので、漫然と使うことはおすすめできません。軽い痛みを感じた時点ですぐに、短期間だけ服用しましょう。 この他、関節の滑りをよくして摩擦を軽減し、炎症を抑える効果のあるヒアルロン酸注射もおすすめです。

炎症部分を刺激する長風呂・飲酒などはNG

炎症が起きている時に患部を温めたり、血行が良くなる行為をすると、炎症の症状が強くなります。入浴、サウナ、飲酒、激しい運動は炎症を強くしますので、注意が必要です。 また、炎症に伴い、膝に水がたまることがあります。関節を包む滑膜(かつまく)に炎症が起こると、滑膜から関節液が過剰に分泌されます。この結果ひざの水(関節液)が多くなり、お皿の上部に水がたまってしまうのです。膝の水は注射で簡単に排出することができます。「頻繁に水を抜くと良くない」と世間では言われていますが、特に問題はないので水がたまって膝が痛いという場合は、すぐにお医者さんに相談してくださいね。

知恵まとめ
  • 「炎症の4徴候」で、炎症による症状なのかを見極める
  • 関節内で炎症がおきる主な部分は、滑膜(かつまく)
  • 患部を冷やす、消炎鎮痛薬で炎症の症状をおさえることが大切
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