ひざの痛み治療・軟骨培養のメリットとデメリット|変形性膝関節症コラム

ひざの痛み治療・軟骨培養のメリットとデメリット

自分の軟骨を培養して、ひざ軟骨の欠損部分を修復する先進の再生医療が軟骨培養です。ひざの軟骨が大きく欠損していても治療できるメリットがある反面、デメリットもあります。今日は、軟骨培養の特性をひも解いてみましょう!

軟骨は、簡単に培養できる?

軟骨を培養するために必要なのは、自分の健康な状態の軟骨です。培養して使用するので、ほんの少しあればOK。採取した軟骨にはコラーゲンなどが添加され、約4週間かけて培養されます。

軟骨は、欠損すると自然に治らない

軟骨組織は一度傷つくと、自然には治らない組織です。このことは1743年にHunterという医師が述べているほど、昔から知られていました。その理由は、軟骨組織に血管がないから。血液には、傷を治すのに必要な様々な細胞が含まれていて、傷を治す働きをしています。しかし、軟骨組織にはもともと血管がなく細胞もないため、自然治癒しないのです。 ※現在医学では、ひざがダメージを受けると、滑膜という部分から細胞が導入され、修復を行おうとしていることまでは分かっていますが、その効果はかなり弱いので現実的な意味は乏しいでしょう。

治らないけど、増殖はできる!

自然治癒が難しい軟骨組織ですが、軟骨細胞には増殖する能力があります。そこで、開発されたのが培養軟骨です。作り方は、まず、関節の表面を覆う軟骨が欠損してしまった患者さんから健康な軟骨組織の一部を採取。軟骨細胞が増殖できるような環境を整え、約4週間かけて生成。こうして培養した軟骨を欠損した部分に移植することで、丈夫な状態に修復することができます。 軟骨培養の最大のメリットは、人工物ではなく、自分の組織で欠損を埋めることができる点。アレルギー反応や不適合という心配が不要なのは魅力的でしょう!

再生医療・培養軟骨にもデメリットが?

大きな軟骨の欠損も埋めることができる軟骨培養ですが、治療に伴う体への負担や、治療適応年齢に制限があるなどデメリットがあるようです。

軟骨を採取するため、大規模な手術が必要

軟骨を培養するには、自分の健康な軟骨組織が必要です。そのためにはひざを切開して、軟骨を取り出す大規模な外科手術が必要です。外科手術は大量出血を伴いますし、入院、リハビリも必要です。ひざに切開した大きな傷跡も残ってしまうでしょう。

60歳以上の高齢者の軟骨は培養できない!?

60歳以上の高齢者は、軟骨の培養力が衰えているため、治療ができないことが多いようです。ひざ関節疾患は中高年の患者が多いので、60歳の年齢の壁で、培養軟骨治療をあきらめている方がたくさんいそうですね。そんな方のために、整形外科では人工関節治療など年齢の症状や体に適した方法のケアをご提案しています。ひざに痛みを感じたら、早期治療が絶対得ですが、症状発症から年月が経っている方も、あきらめずにドクターに相談してみましょう!

知恵まとめ
  • 軟骨は自然に治癒しない
  • 培養する軟骨を採取するため、ひざの切開が必要
  • 培養する力が衰える、60歳以上には不向きな治療
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